山あいに感じる小さな秋🌾

朝夕の空気がずいぶんと和らぎ、ようやく秋の気配が漂いはじめました。とはいえ、日中の現場はまだまだ陽射しが強く、汗をぬぐいながらの作業が続いています。それでも風の中に涼しさが混じるようになり、夏から秋へと季節が確実に移ろいゆくことを肌で感じます。
現場では、掘削法面の補強作業が大きな区切りを迎えました。重機を使った施工もひと段落し、全体としてはおおむね順調に進んでいます。最近はにわか雨や局地的な大雨に悩まされることもありますが、排水や仮設設備を点検しながら、安全を最優先に進めています。谷からの出水や斜面からの水の流れ込みなど、想定外の事態も考えられるため、日々の現場点検と声掛けを欠かさず、焦らず一歩一歩確実に作業を積み重ねています。
そんな日々の中で、自然の小さな変化にふと心を和ませてもらえる瞬間があります。現場からの事務所への帰り道、足もとに転がるドングリを見つけました。まだ青みを帯びているものもあり、これから秋が深まるにつれて茶色く色づき、動物などの山の恵みとして姿を変えていくのだろうと思うと、しみじみとした気持ちになります。子どもの頃にポケットいっぱいに拾い集めた記憶がよみがえり、思わず足を止めて見入ってしまいました。🍂
また、午後の国道沿いではススキが風に揺れていました。まだ高い位置にある陽射しを受けて穂がきらきらと光り、強い暑さの中にもかすかな秋の気配を漂わせています。山あいを吹き抜ける風や川のせせらぎとあわせて、歩く道をやさしく包み込んでくれるようでした。🌾
仕事の合間にこうして自然の姿に触れると、日々の忙しさや疲れから少し解放され、心が軽くなるのを感じます。現場に立ちながら、自然の移ろいを間近に感じられることは、大きな恵みでもあると改めて思います。地域の皆さまに支えられ、見守っていただいていることに感謝しつつ、これからも季節の変化を楽しみながら、安全第一で工事を進めてまいります。